うちの学校に来ないでいい。

マレーシアの風に吹かれて

第三回:僕の友達は戦争で死んだ〜学校の子ども達に伝えることがある〜

 【第三回:駐在妻まなみさん(20代女性)】

 

 お久しぶりです!ひっそりえりこですー!みなさんいかがお過ごしでしょうか。日本にいる方はもう冬ですね・・!

 

と、いうわけで、前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました。

定期更新を心がけたいものですが、まだ文章におこしてすらいない生徒さんのお話もいくつか溜まりにけり…と言った現状です^^;記憶が新しいうちに書かなきゃ…

 

さて今回は旦那様の駐在に伴ってマレーシアに来られたいわゆる「駐在妻」のまなみさんをご紹介します。

ワーキングビザをお持ちでないということで、現在はお仕事をされていませんが、日本では学校の先生をやられていたそうです。そんな背景もあり、現役の学生とはまた一味違った視点からのお話を聞けました。↓↓

 

 

 

まなみさん(20代女性)

・旦那さんの海外転勤のため一年半前にマレーシアへ

・日本では中学校の家庭科の先生

・インターナショナルイングリッシュコースレベル6から8まで、断続的に在籍

 

 なかなか英語の勉強にとりかかれなかった

(急に転勤が決まり、バタバタでマレーシアに来られたと聞いたのですが、マレーシアの印象はどのような感じでしたか。)

 

とにかく人種が多い!そこかしこからいろんな言葉も聞こえてくるし、顔立ちも多様だし、日本にはない環境だなあと思いました。

 

(そうですね。英語が通じるって聞いていても、実際に来てみるとマレー語はもちろん、中国語、アラビア語等々、異国語が溢れていますね。)

 

はい。中でも中国語を使う人が多いので、中国語ができたら便利なのかなと感じました。もともと英語が話せないので、(勉強を)やらなきゃ!とも思いました。

 

(ふむふむ。ですが、エリカンに来られたのはマレーシアに来てから10ヶ月ほど経ってからでしたね。それまではどのように過ごされていたんですか。)

 

最初はよく出かけていました。国立博物館とか、美術館とか。マレーシア観光ですね。あと家の近くにはショッピングセンターも多いので、よく見て周っていました。それ以外だと、布を買い込んで自分で服を作ったりもしました。その頃はオンライン英会話をやっていて、一日20分のレッスンがありました。その後ネットの接続が悪くなってやめてしまいましたが。やらなきゃやらなきゃとは思いつつ、重い腰が上がらなくて語学学校には行き始められませんでした(笑)

 

(自分で服を!さすが家庭科の先生(笑)なかなかエンジョイされていたみたいですね。)

 

はい。せっかく滞在中は専業主婦をやらせてもらっていて、働いていた時に比べると自由な時間が多くあるので。ありがたいですね。ただ勉強となると、いくら時間があっても、なかなか集中して取りかかれないんですよね(笑)

 

(すごくわかります。予定がカツカツの方が案外集中できたりしますね。それに時間があるとはいえ、学校の授業は朝9時から午後まであるので、お手軽なオンライン英会話に比べるとちょっと覚悟がいりますね。ちなみに日本人のお友達とかはいらっしゃるんでしょうか。)

同じマンションにも二世帯、日本人家族が住んでいますし、マレーシアの日本人会に顔を出したりもするので、日本人の知り合いは多いですね。むしろ買い物でも簡単な単語さえわかれば困ることがないので、学校に行っていない期間はほとんど日本語しか使わないです。

 

(英語が話せなくても十分生活できる、と言うことですね。)

 

はい。マレーシアに来る前は、海外に行くのなら当然英語ができるようになって帰って来るのかなと思っていましたが、全然でしたね(笑)

 

(学校に行こうと思った理由はなんですか。)

 

一つには、滞在一年目以内ならば旦那さんの会社から語学学校の費用の一部補助があったことです。せっかくだし、無駄になっては勿体無いなと思い、ついに学校探しを始めました。エリカンの学費だと、ちょうど1ヶ月分くらいの額でしたね。

 

(なるほど。学校を選ぶ上で気にしていたことはなんですか。)

 

まず日本人がいないことが一番の理由です。あとは補助以外は自腹になるので学費。他の語学学校に通っていた日本人の奥さんの友達がいるのですが、そこは日本人の学生が多かったそうで、やっぱりついつい日本語で話しがちだったと聞きました。学校に行くのならば、普段触れる機会が少ない分、英語漬けの環境がいいなと思いました。

 

肌で感じる異文化、異環境

(ふむふむ。ではエリカンに通ってみてよかったことはなんですか。)

 

外国人の友達ができたこと、めちゃめちゃな英語でもまず喋ってみようと思えたこと、異文化にたくさん触れられたことです。みんな英語を勉強する目的で来ているので、会話の練習も兼ねてクラスメートと話す機会が多くてよかったです。

あ、一つすごく覚えていることがあります。学校の遠足で滝を見に行った時、行きのバスで27歳のシリア人の男の子と席が隣だったんです。その時に見せてもらったWhatsup(マレーシアで主に使われているメッセンジャーアプリ)のプロフィール画面の写真が彼自身のものではなくて…弟か誰かかな、と思って聞いたんです。そしたら彼曰く、つい先週戦死した友人の写真だと。本当にショックでした。追悼の意味でプロフィール画像にしていたのかな。きっと悲しいはずなのに、普通の穏やかなトーンで話してくれたのが印象的です。

 

(そんなことがあったんですね。平成の日本では考えられないですね。)

 

他にも、宗教的な話でハッとさせられたことも多かったです。例えばアラビックの友達に「ラマダン(断食)しなきゃいけないの大変だね。私はそもそもビールが好きだから、お酒が飲めないのも辛いな。」って言ったんです。そしたら「全く強要されてやってるわけじゃないよ。イスラム教の神様を信じるからこそ、毎日のお祈りも、ラマダンの期間も当たり前のことなんだ」って。あと「まなみは何の神様を信じているの」と聞かれた時に、特にないし、日本の若い人にはそういう人が多いんじゃないかなって言ったら「You are sad.」って言われたんです。びっくりしたけど、彼らからすると、信仰がないということは、心細くて、悲しいことなんだなと。私たち日本人って今は特定の宗教を信仰する人も減って来たけど、無宗教であることをそうも捉えられるんだなと気づかされました。

 

(その発想はなかったです。私も特に〇〇教を信仰しているということはありません。両親が宗教そのものに好意的ではなく、昔から信仰というものに縁がありませんでした。その状態をどちらかといえば良いことのように思っていました。何にも縛られないようで。)

 

本当に宗教観はいろいろありますね。でも、すごくいい経験ができたと思います。日本でも社会の授業でキリスト教イスラム教などの主な宗教の特徴は勉強するけれど、マレーシアに来て、それは表面的なものだったんだなと思いました。実際にいろんな信仰を持つ人たちと話してみて、気づかされることが多かったです。生きた宗教に触れた感じ。マレーシアで得たものを一教師として、学校に戻ったら、子供達に伝えていきたいなと思いました。

 

(駐在妻としての経験を、教育に還元する、素敵ですね!)

 

世界って思ったよりも小さいんだなとも思ったんです。日本の企業もたくさんこっちに来ているし、スーパーにはキューピーのマヨネーズも売っているし。それって日本の資本が海外に進出していることの現れですよね。こういう世の中で生きて行くのなら、いろんなバックグラウンドを持った人がいることを知ることは大事だと思います。

 

(最後にエリカンでの生活の感想をいただいて良いですか。)

ゆるい所のある学校だから、好き嫌いはあると思いますが、私は楽しかったので戻れるならまた戻りたいなと思います。

 

(もうすぐお子さんが生まれるんですよね!)

 

はい。もうそろそろで生まれる予定です。

(赤ちゃん、元気に生まれると良いですね!生まれながらに異文化にも触れられるの、良いですね。今日はありがとうございました。)

 

ありがとうございました。

 

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お話の後一緒に学校近くの韓国料理屋さんにお昼ご飯を食べに行きました。マシソヨ〜^^

 

留学すると異文化体験ができる!とか海外の友達ができる!とはよく言いますが、そこで得たものをどうアウトプットしていくかも大事だなあと考えさせられました。経験を自分だけでなく、誰かの成長にも繋げられたら素敵ですね。

 

 また次の記事でお会いしましょう〜!

第二回:日本に帰りたくない

【第二回は日本に帰りたくない日本人のKさん(36歳男性)】

 

個人ビジネスの傍ら、海外を転々としながら奔放な生活を送るKさん。学生時代苦手だった英語の勉強を再開したのは30歳を過ぎてからでした。「何かを始めるのに遅すぎるということはない」その言葉を体現し続ける彼の、今、始めたいこととは。

・インターナショナルイングリッシュコースのレベル9から10、その後ビジネスイングリッシュコースに1ヶ月、計3ヶ月在籍。

 

日本がつまらない

(Kさんは日本が恋しいということがないそうですが、それはなぜでしょうか。ホームシックとまではいかずとも、時折「日本に帰りたい病」にかかる日本人学生は非常に多いと思うのですが。)

 

日本にいることがつまらなく感じてしまうからです。似たような考え方の人も多くなるので、刺激がないというか。その点、海外にいると日本だとありえないことが頻繁に起こりますし、人と話していても新しい発見に驚かされることが多いです。常識や考え方が広がるのを実感するのが楽しいです。

 

(なるほど。例えばどんなエピソードがありますか?)

 

そうですね、印象に残ってるのは…一度ムスリムイスラム教徒同士)のクラスメート同士が喧嘩というか、言い合いになっていたことがあって。一人は17歳か18歳のイエメンから来ていた男の子で、マレーシアから帰国したらすぐに親の決めた相手と結婚することになっていたそうです。もう一人はイランから来ていた女性でしたが、「そんな結婚あり得ない。」と。でも男の子の言い分としては、コーランの教えに従わないことこそハラム(禁じられていること)なんだそうなんです。同じムスリムでもそんなに結婚観が違うんだなあと思ったことを覚えています。自然とそういう話を聞く機会がたくさんもてるのは海外ならではだと思いますね。グローバル化とは言えど、まだまだ日本で外国人に接する機会は少ないから。

 

(そうですね。街中の外国人と会話を始めるということもあまりないですよね。私の場合大学にも留学生はいましたが、実際交流は少なかったです。ではマレーシアに来たのもそういった理由からですか。)

 

はい。人種も宗教も入り混じっているし、アジアの中では英語も通じる方なのがいいですね

。今は住んでいますけど、それ以前にも何度か訪れていたことがあって、その時からマレーシアは好きでした。

 

クラスはゆるゆる

(アジアの中ではシンガポールに次いで二番目に英語が話せる国だという統計も出ていますね。では語学学校に通おうと思われた理由はなんですか。)

 

仕事で大きなミスをしないように、というのと、強制力がないとなかなか自分で根気よく勉強できないからですね。時制とかを正確に聞き取れないと困るじゃないですか。現在完了形とかちゃんと勉強してこなかったので、文法の知識はエリカンでだいぶ整理されたと思います。

 

(ふむふむ、勉強に集中する時間と場所を確保するためですね。というとご自身ではどのように英語を勉強されて来たんですか。普段から英語は使われてるんですよね。)

 

BBCのニュースは毎朝見ているようにしていたり、ビジネスに関する洋書を読んだりですかね。以前はオンラインの英会話もやっていました。

 

(では仕事のために英語を勉強されているという感じでしょうか。)

 

いや、ビジネスも楽しくてやっていて自分にとっては趣味みたいなものなので、総じて英語は知的好奇心を埋めるためのツールだと思います。いろんな人と話したり、ニュースや本から情報を得るための。

 

(なるほど。仕事が趣味、ですか。私もいつか同じことを言ってみたいです(笑)ところで学校選びはどのようにされたんでしょうか。)

 

近くの語学学校を4、5件まわってみて決めました。とにかく日本人がいないところがよかったんです。他の学校は少なくとも生徒の2、3割が日本人だと言われましたね。エリカンは担当者の人に「自分が知っている限りでは日本人は一人もいないと思う」と言われたのが決め手になりました。比較的学費も安いのかな?あとは対応が適当すぎなかったからですかね。お粗末なところは本当にお粗末だったので。

 

(Kさんがこられたのがちょうど夏休みシーズンなのもあって、短期留学の日本人学生が多かったかもしれませんね。ではクラスの印象はいかがでしたか。)

 

インターナショナルイングリッシュのクラスはとりあえず生徒のやる気がない10代が多いなという印象でした。イエメンやサウジアラビアなど、中東からきた生徒が多いのに加えてタイや中国の生徒が中心でした。偶然なのか、それらの国を含めて全てのクラスメートがムスリムだったので、そちらの方に人気があるのかなと思いました。大学入学の準備できているという生徒が多かったですが、実際は親にお金を出してもらって行けと言われて来ているのかなあと言った感じでしたね。けれど先生がいて一応教えはしてくれるし、教科書に沿って自分でも勉強できるし、他の生徒が揃わない朝は先生と話をする機会でもあったので僕としては別に良かったですね。クラスメートと話せばさっき言ったように知見も広がるし。

 

(ゆるっとしたクラスだったんですね。ではその後1ヶ月行かれたビジネスイングリッシュコースはいかがでしたか。)

 

生徒が二人しかいなかったのと、一定のレベルに達してから入ることを勧められているクラスなので、インターナショナルイングリッシュクラスのように初歩の単語の解説などがなく、先生も遠慮なく話し続ける感じだったので、リスニング力の向上にはすごく役立ったと思います。以前よりもニュースや映画のセリフなどが聞き取れるようになりました。

 

(なるほど、英語のシャワーのような状態ですね。内容はどのようなことをやられましたか。)

 

「会議でのフォーマルな話し方」などのビジネススキルにフォーカスした教科書と先生の用意した教材をやりました。それ以外にはちょっとしたプレゼンや提案書を書いてみる、などもありました。ただ、ビジネスイングリッシュコースが創設期なのもあってか、明確なカリキュラムがなかったのは不便だなと感じました。その日に何をやるのかや、いつまでにどんなことをやるのかなど、わかったほうがクラスの生徒にもこれからクラスに入ろうとする人にもいいと思いました。例えば一口に「ビジネスイングリッシュ」と言っても、大学でやるようなアカデミックなものから、エリカンのコースで主に教えるビジネススキルまで色々あるので、入ってから、あれ、違うなとなるようなことを避けられると思います。僕の場合は伝えたいことが伝わればいいぐらいに思ってるので、教科書の中のフォーマルな話し方、などは必要なかったなと思います。

 

次の目標はYouTubeでの成功

(ご指摘ありがとうございます。担当の者にも伝えておきます。それでは最後に、これからのビジョンをお聞きしてもいいですか。)

 

ユーチューバーで成功したいな、とおもっています。

 

(ユーチューバーですか!それは英語でですか?)

 

いや全然笑ユーチューバーとしてどこまでいけるか試してみたいなと思って。学校も続けるか少しだけ考えたのですが、やりたいことが出て来たので、辞めました。

 

(なるほど、アクティブですね。すごい良いと思います個人的に。ぜひ頑張ってください!本日はありがとうございました。)

 

 

 この記事を書きながら食べたお昼ご飯のポキボウル。ハワイ初のマグロ(サーモン)漬け丼みたいなやつですね。マレーシアでは流行ってるのかよく見かけます。オイシイ😋

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最近はユーチューバー戦国時代ですね。ちなみに私はマレーシアに来たばかりの頃、日本語恋しさにユーチューブを見始めたのをきっかけに今では立派なユーチューブ中毒です。寝ても起きてもユーチューブ。寝てる間もユーチューブ。いつの日かKさんを人気ユーチューバーとして観測する日が来るかも?!それって面白いなあ。

今回もご覧いただきありがとうございました。ひっそりえりこでした!✨

第一回:第6言語を手に入れるために

【記念すべき第一回目は中華系マレーシア人(マレーシアンチャイニーズ)のAさん(26歳女性)】

 

マレーシアで国立大学を卒業し、数年間一般企業で働いていましたが、一念発起し、仕事を辞め、学業の再開を決めました。全てをリセットした彼女を突き動かしたのは「日本への憧れ」だった?!

 ・インターナショナルイングリッシュコースのレベル9からレベル11にかけて三ヶ月在籍。

 

 

 「すでに英語は話せました」

 

(Aさんが語学学校に通って英語を勉強しようと思ったのはななぜですか。)

 

self-improvementのためです。もともと英語はある程度話せたのですが、よりアカデミックかつ堅実な英語力を身に付けたいと思い、学校に通うことにしました。また、やっていた仕事も順調ではありましたが、いつもどこか自分の求めているものではないなという想いがあり、思い切って次のステップを目指すことにしました。

 

(なるほど。決心されたんですね。

マレーシアは他民族なこともあり、英語含め複数の言語を話せる人も多いですよね。Aさんの場合はいくつの言語がわかりますか?)

 

そうですね…マレー語と、マンダリン(中国語の標準語)、広東語、福建語、それに英語を合わせて5つです。大学の授業は完全に英語で行われることもあって、degree(日本の4年制大学にあたる)の学生はみんな英語が使えると言っていいと思います。そうでなくても学校生活や日常会話などを通して使う機会があるので、ある程度英語は話せる人が多いです。

 

(5つ!そして中国語だけでも3言語も話せるんですね。)

 

広東語はマレーシアでは広く使われています。私も家族との会話は広東語を使うことが多いです。サバ州(マレーシア東部)出身の人以外のマレーチャイニーズはほとんど広東語が使えるんじゃないでしょうか。ローカル市場での買い物で、広東語ではなくマンダリンを使うと現地人ではないと思われ、うまく値切り交渉ができません(笑)

 

(そんなことがあるんですね。そういえばマレーシア人の友人がレストランのオーダーではマンダリンでない中国語を使っていると言っていましたが、それも広東語だったのでしょうか。)

 

そうかもしれませんね。また、マレーシアでは香港ドラマがとても人気です。広東語が根強く日常に残るのはその影響もあるかもしれません。

 

(英語に関しては、大学卒業後も使う機会はありましたか。)

 

はい。職場では基本的に英語でミーティングなどを行なっていました。ネパールや諸外国からの労働者もいる環境だったので、マレー語を共通言語にできなかったためです。マレーシア人でもインド系の人はマレー語を話せなかったりしますしね。ただその時は大まかな情報伝達ができればOKという感じだったので、あまり複雑な英語は必要ではありませんでした。

 

(だからこそ学生として英語をしっかり勉強し直そうと思ったのですね。)

 

はい。

 

(次にエリカンでの生活についてお伺いします。まずAさんは3ヶ月在籍されていましたが、その期間はどのように決めましたか?)

 

自分の納得のいくまで通おうと思っていたので、毎月様子を見ながら授業継続を決める感じでした。

 

(なるほど。ちなみにエリカンに通う上で身につけたかったスキルはなんでしょうか。)

 

主に発音ですね。発音の矯正。マレーシアはブリティッシュ英語に加えて独特のアクセントが混ざった英語ですが、違う国の人には聞き取りにくいこともあるということを実感しています。私の夢はアメリカ人ともスムーズに意思疎通ができるようになることなんです。そのためにマレーシア人ではないネイティブの先生のメジャーなアクセントを学びたいと思いました。それに加えてその他のスキルを底上げしたいと考えていました。

 

(エリカンにはマレーシア人の先生に加えてイギリス、オーストラリアなどからのネイティブスピーカーの先生もいますが、毎月、そして午前と午後の授業で先生が変わりますよね。毎回ネイティブスピーカーの先生の授業、というわけではなかったと思うのですが、いろいろな先生の授業を受けてみた感想はいかがですか。)

 

マレーシア人の先生の英語は大学の講義を思い出させられました(笑)やはりマレーシア人の先生が多かったので。そのアクセントにも慣れているというか。ネイティブの先生の英語はいい刺激になりましたね。また先生の出身を問わず話しかければ、フレンドリーに対応してくれる先生が多かったので、よく英会話の練習も兼ねておしゃべりしていました。

結果としていろいろな種類の英語を聞く機会が多くてよかったです。英語といってもアメリカとイギリスだけではないですからね。

 

仕事も恋人もここに置いて行く覚悟で

 

(最後にこれからの夢やビジョンを聴かせてください。)

 

…実はエリカンに来たのはネイティブの先生に教わることだけじゃないんです。本当は日本の大学院に行きたいんです。

 

(え!日本ですか!それはまたどうしてですか。)

 

大学生の頃に日本の大学へ留学プログラムに参加したことがあって、その時に日本独特の態度や礼儀作法に強く惹かれたからです。

 

(アニメなどの日本作品が好き、という理由はよく聞きますが、「礼儀」ですか。)

 

はい。アニメなどはそこまで興味がないんです(笑)ただマレーシアと大きく異なる国民性や文化が面白いな、と思いました。

 

(確かに、日本人とマレーシア人をざっくり比較すると違うなあと思うことも多々ありますね。礼儀作法も日本のそれとは異なりますし。)

 

はい。それで大学院への応募の際にIELTSなどの英語資格が必要なので、準備を進めているところです。エリカンにもIELTSの準備クラスはありますが、一回授業を体験してみて、自分で進めた方が効率的だなと感じたので自宅で勉強しています。3ヶ月英語に浸ってみて、あとは自分でやれるな、と。もちろん日本語の試験も並行して受けるので、勉強時間のバランスを考えた結果でもあります。

 

(基本的に授業は9時から15時半までありますからね。

では6言語制覇を目指すということですね…すごい。挑戦し続ける姿勢が素敵だと思います。)

 

でも、周りの反応は「なんで仕事辞めちゃうの?」とか、「結婚しないの?」とかばかりで、正直心から応援してくれる人はいないように思います。唯一背中を押してくれるのは恋人だけです。もし本当に日本に行くことになれば何年か遠距離になってしまいますが、待っていてくれるといっています。同い年の友達はどんどん結婚していっているのも事実です。この間も立て続けに3回友人の結婚式に呼ばれた際、元同級生たちと再会しましたが、色々と詮索されるのが面倒なので「仕事を続けているふり」をして来ました(笑)

 

(なるほど(笑)周りとは違う挑戦をするのは勇気がいりますね。Aさんの追い求めるものが実現するといいなあ、と思います。)

 

現に仕事も辞めてしまっていて後に引くこともできないので、頑張ろうと思います。

 

(応援しています。何か進展がありましたらぜひまたお話聞かせてください!

本日はお時間ありがとうございました。)

 

はい。ありがとうございます。日本に行くことになったら色々教えてくださいね。

 

 

 

 

向かって左がAさん。ちなみにマッスルポーズをしているのではなく、これが韓国式ハートポーズ💗らしいですよ💗 えへ💗

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

これからも(できる限りのペースで;ω;)定期的に生徒たち一人一人の「こんな、あんな一面」をご紹介していきます。コメント、お問い合わせもお待ちしております。

 

プロローグ

 例によって飯テロからこんにちは。

こちらはegg meeと呼ばれるもので、麺に卵が練りこまれています。たまご麺。普通の中華麺に比べるとコシが強かったように思います。昨日初めてトライしたのですが、なかなか美味しくてお昼ご飯のバリエーションが増えました。

 

 

さてそんなことは置いておいて、

 

 

と!いうわけで、

このブログでは生徒一人一人の、ありのままの姿を(そして学校への不満も?笑)お届けしていきたいと思います。

 

ブログ名は「うちの学校に来なくていい」なのですけれど、これには一応二つの意味を込めています(1分も考えずに決めましたが)。

 

一つには学校自体の宣伝というよりも、年齢や出身関係なく、様々な理由や経緯で勉強しようと思う生徒がいることを伝えたいということ。語学学校は義務教育や大学などの学位が受け取れる教育機関とは違います。世界中から多様な生徒が自らの意思で集うので、彼らと話していると日々自分の中の「あたりまえ」があっけなく崩され、そして少しずつ更新されていきます。海外の大学に行きたい。今の仕事を海外でやりたい。外国人の女の子と英語でデートしたい。とりあえず自分の国を飛び出してみたかった。…etc.そんなのってありだったんだ!、そんな「あたりまえ更新」の体験を少しでもおすそわけできたら良いなと思います。

 

もう一つには、どんな学校なのかを知っていただいてから、できたらエリカンに来て欲しい(結局宣伝じゃないか^v^)。

やはり学校との相性ってあると思うんです。例えばエリカンには日本人は少ないし、先生もスタッフも日本が話せない。そこを、「英語を使う良いチャンスだ!」と好意的に取る人もいれば、「質問があったり何かあった時にうまく対処できるだろうか」と不安要素に取る人もいるでしょう。その学校の特徴が合うか合わないかは人それぞれ、このブログの記事が、少しでも学校選びの参考になれば幸いです!エリカンを知って、他の学校の良さに気づくこともあるかもしれませんね。あると思います笑

でもあなたとエリカンでご縁があったら、もっと幸いです!笑

 

(エリカンについて気になった方は一度お気軽にご連絡ください!無理な勧誘などは致しません。メールアドレス→erican.malaysia@gmail.com

 

 

 

第一回では、中華系マレーシア人のAさんをご紹介します。

彼女のことは彼女の在籍中からもともと知っていたのですが、改めて話を聞いてみると、今まで知りえなかったことがたくさんありました。友人や家族、恋人など、親しい間柄の人ほど、意外と面と向かって話す機会は少なくて、すれ違ったりするものですね(話が逸れました)

 

では、次の記事でまたお会いしましょう!ひっそりえりこでした!