うちの学校に来ないでいい。

マレーシアの風に吹かれて

第二回:日本に帰りたくない

【第二回は日本に帰りたくない日本人のKさん(36歳男性)】

 

個人ビジネスの傍ら、海外を転々としながら奔放な生活を送るKさん。学生時代苦手だった英語の勉強を再開したのは30歳を過ぎてからでした。「何かを始めるのに遅すぎるということはない」その言葉を体現し続ける彼の、今、始めたいこととは。

・インターナショナルイングリッシュコースのレベル9から10、その後ビジネスイングリッシュコースに1ヶ月、計3ヶ月在籍。

 

日本がつまらない

(Kさんは日本が恋しいということがないそうですが、それはなぜでしょうか。ホームシックとまではいかずとも、時折「日本に帰りたい病」にかかる日本人学生は非常に多いと思うのですが。)

 

日本にいることがつまらなく感じてしまうからです。似たような考え方の人も多くなるので、刺激がないというか。その点、海外にいると日本だとありえないことが頻繁に起こりますし、人と話していても新しい発見に驚かされることが多いです。常識や考え方が広がるのを実感するのが楽しいです。

 

(なるほど。例えばどんなエピソードがありますか?)

 

そうですね、印象に残ってるのは…一度ムスリムイスラム教徒同士)のクラスメート同士が喧嘩というか、言い合いになっていたことがあって。一人は17歳か18歳のイエメンから来ていた男の子で、マレーシアから帰国したらすぐに親の決めた相手と結婚することになっていたそうです。もう一人はイランから来ていた女性でしたが、「そんな結婚あり得ない。」と。でも男の子の言い分としては、コーランの教えに従わないことこそハラム(禁じられていること)なんだそうなんです。同じムスリムでもそんなに結婚観が違うんだなあと思ったことを覚えています。自然とそういう話を聞く機会がたくさんもてるのは海外ならではだと思いますね。グローバル化とは言えど、まだまだ日本で外国人に接する機会は少ないから。

 

(そうですね。街中の外国人と会話を始めるということもあまりないですよね。私の場合大学にも留学生はいましたが、実際交流は少なかったです。ではマレーシアに来たのもそういった理由からですか。)

 

はい。人種も宗教も入り混じっているし、アジアの中では英語も通じる方なのがいいですね

。今は住んでいますけど、それ以前にも何度か訪れていたことがあって、その時からマレーシアは好きでした。

 

クラスはゆるゆる

(アジアの中ではシンガポールに次いで二番目に英語が話せる国だという統計も出ていますね。では語学学校に通おうと思われた理由はなんですか。)

 

仕事で大きなミスをしないように、というのと、強制力がないとなかなか自分で根気よく勉強できないからですね。時制とかを正確に聞き取れないと困るじゃないですか。現在完了形とかちゃんと勉強してこなかったので、文法の知識はエリカンでだいぶ整理されたと思います。

 

(ふむふむ、勉強に集中する時間と場所を確保するためですね。というとご自身ではどのように英語を勉強されて来たんですか。普段から英語は使われてるんですよね。)

 

BBCのニュースは毎朝見ているようにしていたり、ビジネスに関する洋書を読んだりですかね。以前はオンラインの英会話もやっていました。

 

(では仕事のために英語を勉強されているという感じでしょうか。)

 

いや、ビジネスも楽しくてやっていて自分にとっては趣味みたいなものなので、総じて英語は知的好奇心を埋めるためのツールだと思います。いろんな人と話したり、ニュースや本から情報を得るための。

 

(なるほど。仕事が趣味、ですか。私もいつか同じことを言ってみたいです(笑)ところで学校選びはどのようにされたんでしょうか。)

 

近くの語学学校を4、5件まわってみて決めました。とにかく日本人がいないところがよかったんです。他の学校は少なくとも生徒の2、3割が日本人だと言われましたね。エリカンは担当者の人に「自分が知っている限りでは日本人は一人もいないと思う」と言われたのが決め手になりました。比較的学費も安いのかな?あとは対応が適当すぎなかったからですかね。お粗末なところは本当にお粗末だったので。

 

(Kさんがこられたのがちょうど夏休みシーズンなのもあって、短期留学の日本人学生が多かったかもしれませんね。ではクラスの印象はいかがでしたか。)

 

インターナショナルイングリッシュのクラスはとりあえず生徒のやる気がない10代が多いなという印象でした。イエメンやサウジアラビアなど、中東からきた生徒が多いのに加えてタイや中国の生徒が中心でした。偶然なのか、それらの国を含めて全てのクラスメートがムスリムだったので、そちらの方に人気があるのかなと思いました。大学入学の準備できているという生徒が多かったですが、実際は親にお金を出してもらって行けと言われて来ているのかなあと言った感じでしたね。けれど先生がいて一応教えはしてくれるし、教科書に沿って自分でも勉強できるし、他の生徒が揃わない朝は先生と話をする機会でもあったので僕としては別に良かったですね。クラスメートと話せばさっき言ったように知見も広がるし。

 

(ゆるっとしたクラスだったんですね。ではその後1ヶ月行かれたビジネスイングリッシュコースはいかがでしたか。)

 

生徒が二人しかいなかったのと、一定のレベルに達してから入ることを勧められているクラスなので、インターナショナルイングリッシュクラスのように初歩の単語の解説などがなく、先生も遠慮なく話し続ける感じだったので、リスニング力の向上にはすごく役立ったと思います。以前よりもニュースや映画のセリフなどが聞き取れるようになりました。

 

(なるほど、英語のシャワーのような状態ですね。内容はどのようなことをやられましたか。)

 

「会議でのフォーマルな話し方」などのビジネススキルにフォーカスした教科書と先生の用意した教材をやりました。それ以外にはちょっとしたプレゼンや提案書を書いてみる、などもありました。ただ、ビジネスイングリッシュコースが創設期なのもあってか、明確なカリキュラムがなかったのは不便だなと感じました。その日に何をやるのかや、いつまでにどんなことをやるのかなど、わかったほうがクラスの生徒にもこれからクラスに入ろうとする人にもいいと思いました。例えば一口に「ビジネスイングリッシュ」と言っても、大学でやるようなアカデミックなものから、エリカンのコースで主に教えるビジネススキルまで色々あるので、入ってから、あれ、違うなとなるようなことを避けられると思います。僕の場合は伝えたいことが伝わればいいぐらいに思ってるので、教科書の中のフォーマルな話し方、などは必要なかったなと思います。

 

次の目標はYouTubeでの成功

(ご指摘ありがとうございます。担当の者にも伝えておきます。それでは最後に、これからのビジョンをお聞きしてもいいですか。)

 

ユーチューバーで成功したいな、とおもっています。

 

(ユーチューバーですか!それは英語でですか?)

 

いや全然笑ユーチューバーとしてどこまでいけるか試してみたいなと思って。学校も続けるか少しだけ考えたのですが、やりたいことが出て来たので、辞めました。

 

(なるほど、アクティブですね。すごい良いと思います個人的に。ぜひ頑張ってください!本日はありがとうございました。)

 

 

 この記事を書きながら食べたお昼ご飯のポキボウル。ハワイ初のマグロ(サーモン)漬け丼みたいなやつですね。マレーシアでは流行ってるのかよく見かけます。オイシイ😋

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最近はユーチューバー戦国時代ですね。ちなみに私はマレーシアに来たばかりの頃、日本語恋しさにユーチューブを見始めたのをきっかけに今では立派なユーチューブ中毒です。寝ても起きてもユーチューブ。寝てる間もユーチューブ。いつの日かKさんを人気ユーチューバーとして観測する日が来るかも?!それって面白いなあ。

今回もご覧いただきありがとうございました。ひっそりえりこでした!✨